婚約破棄から始まる悪役令嬢の焦れったい恋愛事情
なんとかルビーを追い返したジュリエットは喜ぶのかと思いきや、今にも泣き出してしまいそうに顔を歪めた。
胸元に手を当てて苦しそうな表情で俯くジュリエットの元に行こうと足を一歩踏み出した時だった。
友人の令嬢らしき人物に声を掛けられた瞬間、嘘みたいにジュリエットの表情が切り替わった。
何故だか、その様子から目を離せなかった。
「ベルジェ殿下?」
「…………ぁ」
「こんな所にいらっしゃったのですね!」
「戻ってこないから心配致しました!!どうかなさったのですか?」
袖を引かれ、ハッとしながらも反射的に笑顔を作った。
いつの間にか令嬢達に囲まれていたようだ。
そのままジュリエットは人混みの中に消えていった。
次に開かれたパーティーでも王家主催のお茶会に参加した時も、ジュリエットを見つけては視線で追いかけていた。
初めは"キャロラインに似ている"から気になっているのだと思っていた。
けれど何かが違うのだと数を重ねるごとに理解したが、その感情の正体は分からないままだった。
そしてジュリエットが婚約者を探しているのだと気付いてからは気が気ではなかった。
令息達と良い雰囲気になるのを見る度に、モヤモヤとした気持ちを感じていた。
中にはあまり評判が良くない令息も居た為、居ても立っても居られなくなるものの、そこに行けない事にもどかしさを感じていた。
胸元に手を当てて苦しそうな表情で俯くジュリエットの元に行こうと足を一歩踏み出した時だった。
友人の令嬢らしき人物に声を掛けられた瞬間、嘘みたいにジュリエットの表情が切り替わった。
何故だか、その様子から目を離せなかった。
「ベルジェ殿下?」
「…………ぁ」
「こんな所にいらっしゃったのですね!」
「戻ってこないから心配致しました!!どうかなさったのですか?」
袖を引かれ、ハッとしながらも反射的に笑顔を作った。
いつの間にか令嬢達に囲まれていたようだ。
そのままジュリエットは人混みの中に消えていった。
次に開かれたパーティーでも王家主催のお茶会に参加した時も、ジュリエットを見つけては視線で追いかけていた。
初めは"キャロラインに似ている"から気になっているのだと思っていた。
けれど何かが違うのだと数を重ねるごとに理解したが、その感情の正体は分からないままだった。
そしてジュリエットが婚約者を探しているのだと気付いてからは気が気ではなかった。
令息達と良い雰囲気になるのを見る度に、モヤモヤとした気持ちを感じていた。
中にはあまり評判が良くない令息も居た為、居ても立っても居られなくなるものの、そこに行けない事にもどかしさを感じていた。