婚約破棄から始まる悪役令嬢の焦れったい恋愛事情
そう思っても胸の中のモヤモヤとした感情と違和感は拭えなかった。
種から芽が出たのに、伸びる前に枯れてしまった……そんな気分だった。
初めての挫折に心が痛んでいたが、それでも表向きは普通を装えてしまう事が寂しく感じた。
芽がしょんぼりと萎んだ後は、公務に打ち込む日々が続いていた。
忙しさに身を任せて心の痛みも和らいできたある日、予想もしなかった事が起こる。
「ーーーベルジェ、気になる令嬢が居るらしいじゃないか!!」
「は……?」
『今すぐに来い、緊急だ』と言われ、父に呼び出された。
何か粗相をしてしまったのかもしれないと急いで父の元に向かうと、緊急だと言っていた割には笑顔の父の姿があった。
「水臭いじゃないか!ワシに相談してくれたら良かったのに」
「あの、父上……どういう事ですか?」
バシバシと肩を叩かれて、何事かと問いかけた。
「とある令嬢達から聞いた。カイネラ子爵家の『ルビー』が気になっているとな」
「!?」
「カイネラ子爵にも聞いたら、手紙のやり取りまでしていたそうじゃないか」
種から芽が出たのに、伸びる前に枯れてしまった……そんな気分だった。
初めての挫折に心が痛んでいたが、それでも表向きは普通を装えてしまう事が寂しく感じた。
芽がしょんぼりと萎んだ後は、公務に打ち込む日々が続いていた。
忙しさに身を任せて心の痛みも和らいできたある日、予想もしなかった事が起こる。
「ーーーベルジェ、気になる令嬢が居るらしいじゃないか!!」
「は……?」
『今すぐに来い、緊急だ』と言われ、父に呼び出された。
何か粗相をしてしまったのかもしれないと急いで父の元に向かうと、緊急だと言っていた割には笑顔の父の姿があった。
「水臭いじゃないか!ワシに相談してくれたら良かったのに」
「あの、父上……どういう事ですか?」
バシバシと肩を叩かれて、何事かと問いかけた。
「とある令嬢達から聞いた。カイネラ子爵家の『ルビー』が気になっているとな」
「!?」
「カイネラ子爵にも聞いたら、手紙のやり取りまでしていたそうじゃないか」