婚約破棄から始まる悪役令嬢の焦れったい恋愛事情
しかし無情な事に公務が立て続けにあり、カイネラ子爵とは手紙でやりとりをするのが精一杯だった。
予定を開けようとするものの、なかなか手が空かない。
やっと時間が空きそうだと知らせようと、先日届いたカイネラ子爵の手紙を開くと、思いもよらない事が書いてあった。
そこには『妹のジュリエットはラドゥル伯爵家のマルクルスと婚約しました』と書かれていたのだ。
『是非ともルビーとの関係を前向きに……』そんな内容が頭に入ってこないくらいショックを受けている自分が居た。
いつもならば、直ぐに返事を返していたところだが、ダメージが大きく『多忙故に、暫くは時間を作れそうにない』と返信を返して、手紙のやり取りを終わらせてしまった。
(俺は……こんなに不器用だったのだろうか)
初めて見えた自分の新しい側面に戸惑っていた。
周囲から完璧過ぎる、隙がない、どこか味気なく人間味がないと言われていたし、そんな自分しか知らなかった。
今は感情に振り回されて、何もかも上手くいかない。
それにジュリエットに婚約者が出来たのなら仕方ない。
もう諦めるしかない思い、無理矢理気持ちを切り替えた。
(大丈夫……またいつも通りだ。以前の自分に戻れる)
予定を開けようとするものの、なかなか手が空かない。
やっと時間が空きそうだと知らせようと、先日届いたカイネラ子爵の手紙を開くと、思いもよらない事が書いてあった。
そこには『妹のジュリエットはラドゥル伯爵家のマルクルスと婚約しました』と書かれていたのだ。
『是非ともルビーとの関係を前向きに……』そんな内容が頭に入ってこないくらいショックを受けている自分が居た。
いつもならば、直ぐに返事を返していたところだが、ダメージが大きく『多忙故に、暫くは時間を作れそうにない』と返信を返して、手紙のやり取りを終わらせてしまった。
(俺は……こんなに不器用だったのだろうか)
初めて見えた自分の新しい側面に戸惑っていた。
周囲から完璧過ぎる、隙がない、どこか味気なく人間味がないと言われていたし、そんな自分しか知らなかった。
今は感情に振り回されて、何もかも上手くいかない。
それにジュリエットに婚約者が出来たのなら仕方ない。
もう諦めるしかない思い、無理矢理気持ちを切り替えた。
(大丈夫……またいつも通りだ。以前の自分に戻れる)