婚約破棄から始まる悪役令嬢の焦れったい恋愛事情
にっこりと笑ったルビーは、会う前とはガラリと印象が変わっていた。
彼女の心は誰よりも美しく気高いと思った。
ルビーのような愛し方もあるのだと知って、少し心が楽になった。
自分の気持ちを再確認したところで、いい時間になり立ち上がるのと同時にある事を思いつく。
「ルビー嬢、馬車まで一緒にどうだろうか」
「え……?」
「今日のお詫びと言っては何だが、モイセスに君の事を紹介しようと思う」
「……!?」
「良き友人になれたと……そうすればモイセスと話すことも出来るし、今は令息達や令嬢達も居ない。モイセスに迷惑が掛かる事もないだろう?」
「はい……!ベルジェ殿下、ありがとうございます」
明るくパァっと表情を輝かせたルビーを見ていると、普段パーティーなどで見掛ける彼女との違いに驚かされる。
人形のように静かで淑やかでいつも柔かに笑っており、美し過ぎて簡単には触れられない。
けれど欲しくて手を伸ばしたくなる宝石のような存在だと思っていた。
けれど、こうして見ていると年相応の普通の少女だと思った。
ルビーをエスコートしながら、話していた時だった。
勢いよく足音が近づいて来ると思い、それをルビーに訪ねようとした瞬間ーー。
胸元に衝撃と共に、遠くからいつも見ていたミルクティー色の髪がサラリと揺れた。
それからスローモーションのように桃色の瞳と視線が交わった。
鼻を擦りながら眉を顰めたジュリエットの姿に目を見開いた。
彼女の心は誰よりも美しく気高いと思った。
ルビーのような愛し方もあるのだと知って、少し心が楽になった。
自分の気持ちを再確認したところで、いい時間になり立ち上がるのと同時にある事を思いつく。
「ルビー嬢、馬車まで一緒にどうだろうか」
「え……?」
「今日のお詫びと言っては何だが、モイセスに君の事を紹介しようと思う」
「……!?」
「良き友人になれたと……そうすればモイセスと話すことも出来るし、今は令息達や令嬢達も居ない。モイセスに迷惑が掛かる事もないだろう?」
「はい……!ベルジェ殿下、ありがとうございます」
明るくパァっと表情を輝かせたルビーを見ていると、普段パーティーなどで見掛ける彼女との違いに驚かされる。
人形のように静かで淑やかでいつも柔かに笑っており、美し過ぎて簡単には触れられない。
けれど欲しくて手を伸ばしたくなる宝石のような存在だと思っていた。
けれど、こうして見ていると年相応の普通の少女だと思った。
ルビーをエスコートしながら、話していた時だった。
勢いよく足音が近づいて来ると思い、それをルビーに訪ねようとした瞬間ーー。
胸元に衝撃と共に、遠くからいつも見ていたミルクティー色の髪がサラリと揺れた。
それからスローモーションのように桃色の瞳と視線が交わった。
鼻を擦りながら眉を顰めたジュリエットの姿に目を見開いた。