初恋の記憶〜専務、そろそろその溺愛をやめてくださいっ!〜


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「もーっ!勘違いさせるような言い方しないで下さいよっ」

むくれ顔のまま専務お手製のクロックムッシュを大口開けて頬張る。

悔しいほど美味しいわね…。

「君が勝手に勘違いしたのだろう?わたしは君に手を出したなんてひと言も言っていないのに」

専務は涼しい顔でホットコーヒーを口にする。

「あんな言い方されたら誰だって勘違いしますっ!」

「そうか?…だが、わたしは君になら勘違いされても嬉しいけどな」

…この人、普段は女っ気ゼロだけど、実はとんでもないタラシなんじゃ…。

「君の方こそ勘違いしているんじゃないか?わたしは誰にでもこんな事言ったりはしないんだが」

わたしの怪しさいっぱいの視線に気付いたらしい専務もジト目でこちらに怪しい視線を投げてきた。

「自分の専属の秘書に言う言葉ではありませんっ」

「プライベートでもわたしの専属のパートナーになって欲しいぐらいだが?」


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