Forbidden Love~どうか私に鏡を下さい。
「あ!!」

あたりがさらに暗くなり始めた頃、私は小さな泉をみつけた。



「わぁ~!!」

見た感じ、水は透き通って見える。
こんなおかしな世界に来てなかったら、絶対、こんな水を飲んだり出来ないけど…



考える前に飲んでいた。
何杯も手ですくって…ついには、顔を泉に突っ込んで、ガブガブ飲んだ。
ただの水だけど、冷たくて美味しい。



食べるものは、残念ながらみつからなかった。
でも、水がみつかっただけ、まだマシだ。
なんとなく体力が回復したような気がする。
思う存分水を飲んだら、なんだか眠くなってきた。
だめだ。今はまだ眠れない。
今のうちに、火を付けておかないと。



重い体を無理やり立たせて、私はまた枯れ枝と木片を探しに歩いた。
しばらくしてそれらがみつかり、泉に戻ろうとしたら、泉がみつからない。
どうして?ただ、真っ直ぐに歩いて来ただけなのに。
疲れてるから、知らないうちに曲がってしまったのかな?



(とにかく、今のうちに火を起こさないと。)



私はまた火起こしに取り掛かった。



滴る汗を拭いながら、私は種火を松明に移した。



(おぉ~!)



ランプより明るい。
しかも、熱い。
どこかに置いとけないかな?



(そうだ!)



私はドレスの裾を引きちぎり、紐状にして木の枝に松明を括り付けた。
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