Forbidden Love~どうか私に鏡を下さい。




「ふふっ。」

何度も鏡を見てしまう。
見る度に嬉しくてつい微笑んで…



美人って、なんて幸せなんだろう?
鏡を見るだけで、こんなに良い気持ちになってしまう。



私もブスって言われる程、ブスでは無いとは思うんだけど、普通っていうか、間違っても美人ではなかった。
その証拠に、私にはいまだかつてモテ期なんてなかったもん。



でも、こんなに可愛くなったら、絶対モテるよね。



(……あ!)



そうだ…!
もしも、お金持ちの貴族に見初められたら、その人に鏡を買ってもらえるかもしれないよ!
お屋敷にすでにあるかもしれない。
そしたら、それで元の世界に戻れるじゃない!



(わぁ~~)



私はおばあさんの所へ走った。



「おばあさん!」

「なんじゃ?昼飯にはまだ早いぞ。」

「そうじゃなくて…!
もしも、鏡が手に入ったら、私、元の世界に戻れるんですか?」

「後は、わしの助手になってくれる者がいたら、な。」

そういえば、サーマリーさんには、助手のロザリーさんがいた。



「誰か、助手を頼める人はいますか?」

「謝礼を払えば、やってくれる者はおるじゃろう。」

謝礼か~
きっとまたそれが高額なんだろうね。
でも、玉の輿に乗れたら、それも大丈夫だよね。
明るい見通しがついて、私の胸は弾んでいた。
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