Forbidden Love~どうか私に鏡を下さい。




「それで、これからどうするつもりなんじゃな?」

夕飯の席で、私は突然、そんなことを訊ねられた。



「え?」

そういえば、何も考えてなかった。
いやいや、違う。
私は街に行くのよ。
お金持ちは、田舎にはいないだろうからね。
そうして、お金持ちと知り合って結婚するんだ。



「とりあえず、街に行こうと思います。」

「街に?街に行ってどうするんじゃ?」

「え?えっと、働こうと。」

「働くねぇ…おまえさん、何が出来る?」

何がって、事務的なことくらいだけど、ここにはパソコンもないし、需要もないよね。
力は、まぁ、普通かな。
体力も人並み。



「えっと、簡単なことなら多分…」

「特技のないおなごが働くとなると、お針子くらいしかないと思うが、おまえさん、針仕事は出来るのか?」

「えっ!?」

女性はそんなに仕事がないの?
っていうか、裁縫は大の苦手だよ。
ボタンさえ、うまく付けられない。



「わ、私、裁縫はちょっと…」

「そうか、それは困ったのう。
では、まずはわしの手伝いから始めないか?
薬草のことを知れば、薬屋の下働きが出来るじゃろうて。」

薬屋か~…
あ、でも、薬屋なら、貴族も来るかな。



「はい、ではそうさせて下さい。」
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