Forbidden Love~どうか私に鏡を下さい。
その時、私はふと思った。
ジョゼットさんやイザベラさんも、こんなものを食べているのだろうか?と。



「あ、あの…ジョゼットさんは、お昼ご飯は?」

「私は食べてません。」

「えっ!お腹空かないんですか?」

「そうではありませんが、私は何も家事をしてませんし、ですから……」

え!?働かざる者食うべからず的な思想がここにはあるの?
誰かに何か言われたのかな?
それとも、自ら律してるのかな?



「じゃあ、イザベラさんは?」

「薬草を絞ったものを飲ませています。
それと、果物をすりおろしたものと。」



えっ!それだけ!?
そんなんじゃ、栄養摂れないよ。
病人だから、栄養付けないといけないのに。



「食べるものはないんですか
?」

「あるにはあるんですが…あ、驚かないで下さいね。」

驚くって…何のことだろう?



「わぁ!」

ジョゼットさんについて、台所に行った私は思わず声を上げてしまった。
台所には、汚れた食器や調理器具が山積みになっていた。



なるほど。
こういう状態だから、パンもお皿に乗ってなかったんだね。
奥の方に、野菜や果物やパンが無造作に置かれていた。



「外の畑にも野菜や果物が少しあります。」

「わかりました。」



とりあえず、汚れた食器を片付けないといけない。
もちろん、台所に流しなんてない。
私は食器を外へ運び出した。
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