Forbidden Love~どうか私に鏡を下さい。
「実はね、私もこの顔は魔法なんですよ。」

「え?どうしてそんなことを?」

「もしも、私を生贄にした人達がどこかで私を見かけたら大変ですから。
……というのも確かにあったんですが、私、本当の顔はあんまり可愛くないんです。
だから、可愛くなりたかったんです。」

「梓さんは、面白いことを考えるんですね。
私は、顔をどうこうしたいと考えたことはありませんが、あまりにも母に似てないから、きっと魔法だろうなと気付いたんです。」

可愛くなりたいと思わないこと自体、珍しい気がするよ。
あ、小さい頃から魔法かけられてたのかな?
そしたら、物心付いた頃にはもう綺麗だったわけだから、そのせいかな?



「お母さんはどうしてジョゼットさんの顔を変えられたんでしょうか?」

「きっと、私が魔法使いの子供だし、指が欠けてますから、少しでも世間に引け目を感じないようにと考えてくれたんじゃないでしょうか。」

なるほどね。
そういうことはあるかもしれないね。
もしくは、気の毒な程、不細工だったとか…いや、それはないか。
ジョゼットさんが不細工だなんて、とても思えないもの。
< 69 / 157 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop