Forbidden Love~どうか私に鏡を下さい。
あ、そういえば、魔法では顔さえも変えられるのに、指のことはなんとか出来ないのかな?
出来るはずだよね。
なんで、治さなかったんだろう?
気にはなるけど、訊いてはいけないような気がして、やめておいた。



「お母さんはジョゼットさんのことをとても考えて下さってるんですね。」

「はい。そう思います。
母は私のことをそれは大切に育ててくれました。
私も大人になりましたし、何か恩返しをする方法がないかと考えていたのですが、そんな矢先、母が病気になったんです。」

親は子供に見返りなんか求めないだろうけど、何かしてもらったら、きっと嬉しいだろうなぁ。



「いつかきっと恩返しが出来ますよ。
今はとにかく、今やれることを頑張りましょうね。」

「梓さん、ありがとうございます。」



それから、数日後…
遂に、おばあさんが戻って来た。
背の高い、痩せたおじさんを連れて。



「おばあさん!」

「遅くなってすまなかったな。
イザベラの具合はどうじゃ?」

「相変わらずです。」

「魔法医を連れてきたから、もう大丈夫じゃ。」

その言葉に、ジョゼットさんは瞳を潤ませた。
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