Forbidden Love~どうか私に鏡を下さい。




「あ!イザベラさん!」



それから数日後、ジョゼットさんに手を引かれながら、イザベラさんが部屋を出て来た。



「お天気が良いから、陽に当たりたいって、母さんが…」

「梓、いつもありがとう。
あんたには本当に迷惑かけたね。」

「い、いえ、私なんて何も…」



イザベラさん、だいぶ元気になられたんだな。
まだ歩みは覚束無いけど、歩けるようになっただけマシだよ。
私は二人の後ろ姿を見ながら、胸が熱くなるのを感じていた。







それからも、イザベラさんは順調に回復していった。
食事も皆と一緒にするようになった。
簡単な魔法は出来るようになったと、嬉しそうに話してくれた。
良かった。
後は日にち薬だ。
もうしばらくしたら、体調も魔力も元に戻るんじゃないだろうか?



最近は、おばあさんもイザベラさんの家にいた。
家事も手伝ってくれたから、私もより楽になった。
あと少ししたら、私もここにいる理由はなくなるから、おばあさんの家に行って、薬草の勉強をするんだね。
そう思ったら、なんとなく寂しい気がした。
毎日忙しかったけど、ここでの生活はとても充実してたからね。
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