Forbidden Love~どうか私に鏡を下さい。
「ジョゼットさんが気にすることなんてありません。」

「でも……梓さんがこの世界に呼び出されたのは、陛下のせいです。」

ジョゼットさん、泣きそうな顔をしている。
本当に、私に申し訳ないと……あ……



そうだ。申し訳ないという点では、私もそうなんだ。
王様を助けるために、私は生贄にされた。
だけど、私はおばあさんに救われた。
ってことは、生贄を捧げられなかったから、王様は助からないんじゃ…
助からなかったら、ジョゼットさんは、私を恨むんだろうか?
私は、ジョゼットさんに何と言えば良いのかわからなくなってしまった。



「梓さん…私のことが嫌いになりましたか?」

「え!?そ、そんなこと、ありません。」

「私、なんとかして、梓さんが異界に戻れるように手を尽くしますから、どうか許して下さい。」

「許すだなんて、そんな…」

でも、手伝ってくれるならありがたい。
王様にお願いして鏡を貸してもらえたら、後はおばあさんがなんとかしてくれる。



どうしよう!?
鏡のこと、今、言っとこうかな?



「あ、あの、ジョゼットさん……」



その時、私達の名前を呼ぶ声が聞こえた。
おばあさんだ。
私達がいないから、心配して探しに来たんだろう。



「おばあさん、ここです~!」

おばあさんのせいで、鏡のことを言うタイミングをはずしてしまった。
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