男装令嬢は竜騎士団長に竜ごと溺愛される
「晩餐会と言えば、年頃の男女の見定める場所でもあります。姫にも良い話しが舞い込むと良いですね。」
ルイがそう言って場を和ませようとする。

「まだまだ子供と思っていたが、サラももうすぐ20歳になるのか…早いものだなぁ。」

「お父様もルイも突然何を?
私まだまだ結婚するつもりはありません。
お兄様の代わりにお父様の支えになりたいですから。」

「いやいや、そうは言っても適齢期を過ぎると嫁の貰い手がなくなってしまうぞ。
子を産むには若い方が良いだろうし。」

「お父様、女の幸せは結婚して子を成す事だとお考えですか?
世の中には、結婚しなくても幸せな女性は沢山いますよ。」

「姫、しかし跡取りがいなくては…由緒正しきサラマンドラ家が途絶えてしまいます。
良く考えて発言して頂きたい。」
ルイは3世代に渡ってサラマンドラ家を支える家臣である。

「父の跡を継ぐのは従兄弟のマイルだっていいんじゃないですか?」

「マイル殿はブルーノに嫌われてますから無理です。代々竜の乗り手が跡を継ぐと決まっています。」

なんだか険悪な雰囲気になりつつある二人を見比べ、ここに部外者がいるべきでは無いと、カイルはそそくさと席を外すそうと切り出す。

「では、私はこの辺で失礼します。」
と、遠慮しながら立ち上がるのだが、
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