白虎の愛に溺れ死に。



足先の全てを濡らした匡は今度はふくらはぎに噛みつき、ついでにキスマークも。


至る所に跡をつけて、着実にマーキングを増やしていく。




「…匡、そんなに沢山つけたら…隠せ…」


「は?隠させるわけねぇだろ。お前が誰のものか、知らしめるためにつけてんだよ、馬鹿。」


「…っ、」



匡はさっきから一度も敬語を使っていない。


クセなのだと言って、いつも敬語を織り交ぜながら話すのに。


たとえ敬語でない時も、私と話す時はいつだって優しくて、荒い言葉を使うことなんて殆どない。




「…匡。ごめんね」


「あ?謝っても許さないから謝るな。」


「…ん、許さないで?…好きなだけ、お仕置きして。」


「…」



こんなに余裕を無くすほど匡を苦しめたことが申し訳なかった。


匡から与えられるものなら、痛みでも、傷跡でも、何でも嬉しい。


あのおじさんの感触なんて早く匡がかき消してほしい。




「…匡、大好きなの。…お願い、何でもするから嫌わないで?」


「…、」



緩んだネクタイを引き寄せて、触れるだけのキスをすると、匡は呆れたように眉根を寄せた。



「…本当、ずるい女。」


「…」


「このくらいで嫌いになるなら…こんなに腹たってねぇよ、クソ」


「…んぅ、んん」


唇を割って、深く舌が捩じ込まれる。


ねっとりと、息を奪うほど激しく絡む舌は気持ち良くて、お仕置きだなんて嘘みたいに愛しか伝わってこない。


キスをしながら私を抱き上げた匡は、場所をテーブルからソファーに移し、再び私を組み敷いた。



「俺が今までどんな思いで守ってきたか…ちょっとは理解しろ。」


「…、」


「どんどん美人になるお前に群がる男共を排除して…ようやく手に入れた、俺の物だ。」


「私、のこと?」


「他に誰がいる?…俺が欲しいものなんて、お前以外何もない。」
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