白虎の愛に溺れ死に。
首元を押さえて怯えた瞳を向けても、野生へと返った匡には無駄な行為。
ネクタイを緩めながらペロリと舌舐めずりをする表情が、あまりにも妖艶で、泣きそうなほど美しくて恐ろしかった。
「何も理由を言わないってことは、お仕置きされたいってことだよな?莉音。」
「…違、…っごめんな、さい、でも、」
「言い訳してみなよ。ま、何言ってもお前が他の男に体触らせた事実は変わらねぇけど。」
「…や、…匡、やめて…」
深くスリットの入ったドレスから両足を高く掲げられる。
すぐにはみ出るショーツにかああと赤面する私を嘲笑うように丁寧にヒールを脱がせて足先を口元に寄せた。
「この俺そうなくらい細い脚が…大好きなんだわ、俺。」
「…待って、匡、ダメ、汚いから…」
「汚い?…そうだよな、あんなおっさんに触られたしな?」
「…っ、ふぁ、」
「ん…しっかり消毒してやるよ。」
足の親指を口に入れられた瞬間、絶望感に打ちひしがれる。
シャワーもしていない足を愛する人に舐められるなんて…何という屈辱だろうか。
「ん…、っ」
「ふっ、感じてんの?本当敏感。まさか俺以外の男の手で感じたりしてねぇよな?」
「…ふっ、…ん、…そんなわけ、ない…、」
指の付け根までしっかりと舐め上げられて、我慢ならない恥ずかしさとくすぐったさに口を抑えながらなんとか否定すると、匡はフッとニヒルな笑みを漏らした。
「…良かった。もし感じてたらぶっ殺すとこだった。」
「…」
冗談には聞こえない呟きに、怖さを通り越して笑えてくる。
そうか、匡は私が他の男に取られたら…ぶっ殺すのか。私か、相手の男か…それは分からないけれど。とにかくぶっ殺すらしい。
そんな狂気に愛を感じるなんて、私も大概狂ってる。