白虎の愛に溺れ死に。



「匡…っ、や、ぁ、またっ…イ…く、…ン、」


何度目かの絶頂に、腰を跳ねさせながら飛沫を上げれば、匡は当たり前のようにスーツでそれを受け止めて一度自分のものを中から引き抜く。


「…おっと、また噴いた。…本当、敏感ですねぇ。未来の夫が喜びますよ、こんなに感じてくれるなんて。」


私の気持ちを知っているなら、あまりにも意地の悪い言葉。


瞬時に悲しみと苛立ちが爆発して「……っ、うっさい、黙れ!」と匡の肩口を殴れば、その手を片手で掴んで退かし、そのまま指を絡めてシーツに縫い付けた。


「ふっ、…すみません。口が過ぎましたね。」


「…馬鹿、匡なんて嫌い。」


「それは傷つくなぁ、俺はこんなに大好きなのに。」


「…」


酷い…。私が好きって言ったら無視するくせに、嫌いって言ったら冗談めかして好きだという。


そんなこいつにムカつくのに、いつもの優しい表情の中に垣間見る悪どい顔もかっこいいなんて思ってしまうから嫌なんだ。



「あとでシーツ変えに来させます。だから好きなようにイッてください。」


「あ、っ、あああ、やあっ!」


「はは、締め付け過ぎです。引きちぎられそう…」



乱れる私を上から余裕の表情で見下ろし、両胸を押しつぶしながら乾いた音を立て、腰を奥へ突きつける。


それから先は悪態を吐く余裕もなく…、部屋中に痛々しいほどの嬌声を張り上げるしかできなかった。
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