白虎の愛に溺れ死に。
私が身につけていた衣服は全てベッドの下に投げ捨てられ、産まれてきた時のままの姿で淫らに股を開き、胸を揺らす。
それなのに匡は、私から溢れた液体で濡れたシャツを脱ぐこともなく、最小限にずり下げたスラックスを腰に留めたまま私の中を出入りする。
それがいつもすごく悔しくて…私はこんなにも必死なのに、匡はいつも余裕で本当に悔しい。
もっと必死になって…。
子供の戯言だと切り捨てないで…。
私を慰めるためのセックスなんかじゃなくて、愛の燃え上がるような熱いセックスをしてよ…匡…。
「匡、…匡…触りたい…っ、あん、」
「…ダメです。悪い手は縫い付けましょうね。」
「あ、ああ…ヤァ…!」
匡も私と同じように裸になって欲しくて彼のシャツに手を伸ばすけど、その手はすぐに捕まって、再び白いシーツに沈められる。
私の言うことをなんでも聞いてくれる匡だけど、実は絶対に許してくれないこともいくつかある。
一つ目は、さっきみたいに「好き」とか「彼氏になって欲しい」と伝えてもわざとらしく話を流しやがることで、
二つ目は、絶対に裸を見せてくれないということ。
背中に入っているらしい刺青は、私だけでなく組の誰にも見せたことがなく、見せてほしいとどれだけ懇願したってそれだけは首を縦に振ってくれなかった。
「…あ、あ、…また、イッちゃ…」
「ン、…俺も…っ、」
「匡、匡…お願い…口が…いい!」
「……フ、…物好きですねえ…」
そして三つ目。絶対にナマではしてくれないこと。