白虎の愛に溺れ死に。
仕事から帰ってくるなり抱きついてくるし、居間で集まって夕飯を食べている今だって、私を無理やり膝の上に乗せて…。
どこぞの富豪だ…、馬鹿なのか。
「…匡、下ろして。」
「あはは、嫌ですね。」
「ねぇ、食べにくい!…下ろしなさい、これ命令!」
「もう世話係でもないんで、聞いてやる義理ないです。」
フッと笑って簡単に私の命令を聞き流す匡は…本当に私の言うことならなんでも聞いてくれたあの匡か?
「莉音さん、別にいいっすよ〜もう見慣れましたから。」
「二人とも新婚ですもんね〜微笑ましく俺らも嬉しいです。」
ごはん茶碗片手にそうやってフォローを入れてくる舎弟たちの生暖かい瞳が居た堪れなくて…思わず顔にかああっと血が集まった。
本当に本当に恥ずかしくて、今すぐここから逃げ出したいというのに。
今日の夕飯である肉じゃがを咀嚼しながらニヤリと笑った匡は、ビールで口の中の食べ物を胃に流してから、私の耳元にスッと唇を近づけて。
「そうやって照れる莉音も、可愛い。」
「…、」
「…ここで襲いたくなっちゃうくらい。」
「…っ、?!」
驚いて弾けるように体を彼から離せば、ニンマリと向けられる蜂蜜級の甘い微笑み。
テーブルの下では私のお尻の丸みをゴツゴツした大きな手のひらが撫で上げる。
…も、もう…本当に何なのよ…匡の、馬鹿…、
私だって…本当は…。