白虎の愛に溺れ死に。
「あんま、…可愛いこと言うなって…」と苦しそうな声を出した匡は、さらに肩を引いて私の上体を持ち上げると、後ろから強く抱きしめながら深いキスをした。
無理やり後ろを向かされても嫌じゃない。
激しいキスと行為に息苦しくて死にそうでも嫌じゃない。
むしろ…、もっと激しく、苦しく、痛くして欲しいとさえ思ってしまうんだ。理性を無くした、本能剥き出しの私は…。
匡からだったらなんでも欲しい。
甘さも、優しさも…もちろん好きだけど…。
彼からひどく抱かれるのも…好きな私はやっぱり変態?
「…莉音、…んっ、」
「あっ、…きょ、ぅ、」
「ひとつずつ…言葉にしたいけど、…ちょっと保ちそうにないから、省略していい?」
「…っ、ん、んんあ、」
快楽の海に溺れる私の耳には、彼の声がやけに遠くに聞こえた。
もちろん、どういうこと?なんて聞く余裕もなく、そして、匡だって私の返事を待っているわけではなかった。
莉音、莉音、と…大切に呼ばれるその名前。
彼の背中にいるライオンと同じスペルの名前。
二人でジリジリと登る限界への螺旋階段は…あと数段で頂上だった。
私を抱きしめる彼の腕にさらに力が加わったのを合図に、速度を上げたピストン。
「うっ、…く、」と艶かしく喘ぐ匡にお返しするように嬌声をあげて、なだらかな快楽の海に飛び込もうとしていれば…
「莉音、…俺も、“全部”…愛してる。」
「…っ、」
「はっ、ぁ……お前の人生丸ごと…愛してるよ…」
「……あっ、……、」
彼がくれる最上級の愛言葉。
目の前が真っ白になり、消えゆく意識の中で明確に思った。
彼が私の人生を愛してくれるのならば、余すことなくこの生涯の全て…彼に捧げよう…って。