白虎の愛に溺れ死に。




「匡くん、かぁわい!大好き!」


「……まじ、拷問だからやめろ。これ以上は本気で莉音壊しちゃうから抱きません。」


またフィッと顔を逸らした匡にニマニマ笑いながら「やーだ、抱いて?」とふざけて頬をツンツン人差し指で突くと、「…莉音ちゃーん?」と怖い声で怒られる。



「えへへ?」


「……」



いつもクールな匡の私しか知らない表情が嬉しくて、表情を緩めたまま無邪気に笑っていると、チラッと私に瞳を向けられたあと、はぁ…とため息が漏れ出る。


ちょっとふざけすぎたかな…なんて、少しだけ不安になった瞬間、




「…なぁ……ほんと、可愛すぎる。」


「…、」




おでこを私の肩口に擦り寄せて、独り言のように吐き出す匡。


ときめきと嬉しさに胸から指先までじんじんと疼いた。


大好き、大好き…と、子どもみたいに頭の中それでいっぱいになっている私を心配げに見つめる青い瞳。


私が表情を緩めれば緩めるほど彼の眉間には皺が寄って、少しだけ苛立ったように唇を塞がれた。



その唇はすぐに離れて、ムッと不機嫌に口角を下げる。



「莉音、他の男にそんな無邪気な顔見せんなよ…?お前はちょっとムスッとしてるくらいでいいよ、普段は。」


「…やだよ、私黙ってると怖そうって思われるから…」


「いいじゃん、別に。美人が無邪気に笑うとギャップで尚更可愛いんだから…ちゃんと自覚して俺の前だけにして。」


「…、」



そんな彼の独占欲が嬉しくて、ニッコリ笑って「はい!」ってお利口に返事をすると、


「その顔な…?本当に分かってんの?」なんて呆れた顔をするから楽しくて仕方ない。



…しないよ、匡以外にこんな顔。…匡以外の前で出来るわけないじゃない。



だってこれ、匡のこと大好きで仕方ない、って顔だもん。



その顔を、ちゃんと匡が可愛いって思ってくれてるのが嬉しい。




私だってね…?


私のこと大好きで堪らない、心配で仕方ない、って匡の顔を…世界一可愛くて、格好いいって思うよ?

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