白虎の愛に溺れ死に。
それから10年。
母親から離れられた俺の人生は薔薇色…なんてこともなく。
なんとか地獄を抜け出して手に入れるほどの幸せがあったわけでもなく、ただ淡々とつまらない日常を過ごすだけだった。
施設に入っているというだけで周りから腫れ物のように扱われるし、この青い瞳をクラスメイトから「気持ち悪い」と貶されることもしばしば。
そんなことでウジウジするタマでもねぇし、何か言われたら睨みつけておけば別にそれ以上絡まれることもないから別に不自由はなかったけれど、どいつもこいつも恵まれてのほほんと生きてる奴らばかりで常に気が立っていた。
中学生になる頃には完全に健全な道から逸れ、昼夜を問わず街中で屯する不良グループの一員に。
売られた喧嘩は買って、この見た目に群がる女はタイプだったらヤッて、毎日毎日、楽しくもねぇのに“仲間”とは名ばかりの奴らとどんちゃん騒ぎ。
空っぽの心を誤魔化すように、生きている意味を探すように…人生を楽しんでいるふりをした。
…そんなくだらない日々を過ごしながら、中学3年に進級した頃。
俺は、青海組の組長…莉音の父親に出会った。