白虎の愛に溺れ死に。
「体が、…苦しい。」
「え?」
「お腹の辺りが…疼くの…。苦しい、んん…っ、もっと、もっと深く…シて?」
「…」
匡は私のお願いを基本的には断らない。どんな無理なお願いも、困った顔をしながら叶えてくれるのだ。
だからその時も困ったように眉尻を下げながら私の髪をサラリと撫で、声を漏らして快楽を渇望する私の唇に触れるだけのキスをした。
「その疼き…キスでどうこう出来るもんじゃないでしょう…」
「…知らない、匡がどうにかして…!」
「相変わらず、わがままですね、俺のお嬢は…」
肩を軽く押して私の体制を仰向けに変えた匡は「親父には秘密ですよ」と耳に吹き込みながらルームパンツに手を差し込み、蜜壺から溢れ出した水分で冷たくなったショーツに指を這わせた。
「もう少し疲れさせないと寝てくれなさそうだ。」
「…あ、っ、…何、これ…気持ちい…」
「ふふ、自慰くらい自分で出来る様になった方がいいと思いますけどね。」
「んん、…やぁ…匡がして…」
「…はは、了解です。莉音さんの命令…断れませんから、俺。」
「ひゃ…うぅ」
ぺろっと耳の縁を舐めた匡はそのままあっという間に私に絶頂を教え、思惑通り私を寝かしつけることに成功したのだが…、
このことをきっかけに、私からのおねだりはヒートアップすることになり、匡は私に快楽の世界の一から十まで教えることとなったのだ。