白虎の愛に溺れ死に。



「…莉音、俺にしてほしいこと…言ってみ?」


「んっ、うう」



耳の縁をねっとりとなぞる舌。
頭がボーっと飽和状態になって、どんどんと理性が奪われていく。



「キスしてる間に…してほしいことじっくり考えな?」


「きょ、…んん」



こんなのは、時間稼ぎでも何でもない。…誘導尋問だ。


ねっとりと熱い舌が口内を掻き乱す。
水にさらされて冷える下半身。燃えるように熱を増していく上半身。


身体中の温度がチグハグで…おかしくなってしまいそう。




「…は、ぁ…熱い。…熱いよ、匡…」


「ふっ、プール用意した意味ねぇな?」


「…ん、あ、…匡が、冷まして?」


「…」




匡の太ももから腰を下ろして、プルプルと僅かに震えながら股を開く。


そんな破廉恥な私の姿に一瞬固まった匡だが、すぐにクイッと口角を上げて。




「あー……、

死ぬほど可愛いな、お前。」



「…んう、」





パシャ…と水面が揺れる。
半分水に浸かった体に熱が覆いかぶさった。





「…もっと熱くなるかもだけど…大丈夫?」


「ん、夏だし。…いいよ?」


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