白虎の愛に溺れ死に。
ー匡sideー




「莉音ちゃん、どこが熱いって?」


「…ここ」


「ここじゃ分かんない。自分で捲って教えてみ?」


わざと意地悪にそう告げれば、気の強そうな瞳が一瞬怯んでからおずおずと自分の股に指を伸ばす。


ビキニラインにかけられた指がゆっくりとそこをずらし、水面下にはピンクに色づいた蜜壺がぼんやりと浮かび上がった。



「…ここ。」


「…」



真っ直ぐに見上げてもう一度。
強い力が宿る瞳は見惚れるほど美しいのに、紅潮した頬と欲と羞恥の狭間で唇を噛み締めるその姿は理性が飛ぶほど愛らしい。




…本当、なんでこんなに愛おしいんだろ。



莉音に覆いかぶさって、10センチほどの高さにしか水が溜まっていないビニールプールに彼女を押し倒す。


深く口付ければ、「…あっ、…匡、」と甘い声を響かせるから…耳に毒。…いや、耳に媚薬。


いつも髪を下ろしている莉音の珍しいポニーテールが可愛くて。


束ねた髪から覗く白いうなじは最初から俺を誘惑してた。


肩甲骨と背骨の筋が綺麗に浮く滑らかな背中。
こんな真っ昼間。太陽しか俺たちを見てない開放的な空間で…、後ろから突き上げたらどんなに可愛く身を捩るだろうか、と…。


紳士に飲み物なんか用意しながらさっきからそんなことばかり考えてる俺は、このプールを用意した時からきっとそのつもりだった。


公衆のプールは刺青がNGだからとかそんな理由の前に、莉音の水着姿は俺だけが独り占めしたかった。


一夜にして出来上がった巨大ビニールプールに驚いて、少女の時に戻ったように満開の笑顔を咲かせる莉音が見たくて。


…そして、そこで大人の女になった莉音がグダグダに俺を求める姿が見たくて…。



全ては俺のため。たまの夏休みに、可愛い嫁を余すことなく堪能するために…俺はどんな労力も厭わない。

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