白虎の愛に溺れ死に。

Special story 3 ー白虎の獅子ー




「…莉音、お前さぁ……」


「…んっ、きょ、ぉ…」


「自分が誰の女か…分かってんの?」


「ご、ごめんな…さ、」



鼻腔をくすぐるアルコールの匂い。


ドレスのスリットからはだける足を匡に持ち上げられ、両手は頭の上に組み上げられる。





「…謝って済むかよ。」


「ひっ…く、…ごめ、…匡…、」


「…無理、許さない」




私の腰元に跨る匡はネクタイを緩めた右手で私の肩を硬いソファーに捩じ込み、首筋に思い切り噛み付いた。



「痛…っ、」と顔を歪めれば、ニヤリと口角を上げてからひりつく噛み跡に舌を這わす。






「…お仕置き。お前が誰のものか…誰が手に入れたのか…。分からせてやるから黙って受け入れろ、この浮気者が」



「…っ、」




青い瞳が鈍く光った。それはもう…その場の空気が凍ってしまうほど恐ろしく。

< 88 / 114 >

この作品をシェア

pagetop