白虎の愛に溺れ死に。
涙を流しながら謝っても、私を見る青い瞳の温度は冷えていくばかり…。
それでも口に出していい言葉は謝罪しか残されていなくて、涙で顔を濡らしながら嗚咽と共に謝るだけ。
「女の涙は嫌いだよ、俺。」
しばらく私の謝罪を黙って聞いていた彼が、そう言って私の頬に触れる。
「…っ、ごめ、なさ…」
また懲りずに涙を流して謝れば、深いため息と共に小さく笑って涙を拭われた。
「でも、…莉音のは許してやりたくなるから、…ずるくて腹が立つ。」
「…、」
「理由、早く言え。言わなければどうなるか…分かるな?」
「…」
僅かに優しさを与えられたところで…許してくれたわけではない。
まだ瞳の熱を殺したまま、私を貫くように向けられる視線が苦しい。
…でも、言えないよ。匡の誕生日プレゼントが買いたくて…テツにバイトを紹介してくれって頼んだ、なんて。
言ったら全部サプライズじゃなくなる。
匡を傷つけてまでサプライズを遂行するのか?って葛藤は心の中にあるけれど…やっぱり…。
父親譲りの頑固者。一度決めたことを諦めるのがどうしても嫌で、こんな状況でも匡の問いかけに答えるのを渋っていれば…
「…了解、言いたくないなら言うように仕向けるだけだ。」
「…え?」
「躾が足りなかったってことだろ?お前が誰のものか…しっかり躾けなおしてやるよ。」
「…っ、痛、」
テーブルに側頭部を押さえつけられ、顕になった首元にガブリと痛みが走る。
キスマーク、なんて生ぬるいものじゃない。
ヒリヒリと痛むその刺激は…間違いなく【噛み跡】だ。