磁石な恋 ~嫌よ嫌よは嫌なだけ?~
「お前も、俺との将来考えてくれてるのかっ!?」

「かっ考えてるっていうか、自然とそこにあるっていう感じ・・・?よくわかんないよ!こんなこと初めてなんだから!もーちょっと離れて! 真冬なのに暑苦しい!」

真海は両手のひらで思いきり悠馬を押すが彼は大岩のようにびくとも動かず、逆に後ろに倒れそうになってしまった真海をがっしりした腕で支えそのまま抱き寄せた。

「・・・正月さ、実家(福岡)に一緒に来てくれないか?お前のこと家族に紹介したい。俺の大切な人だって。」

「!・・・う、うん。」

───彼氏の親に会うのなんて初めて。緊張するけど嬉しい。

「お前の実家にもまた改めて挨拶に行ってもいいか?」

「うん・・・お母さん、あんたのことやたら気に入ってたし喜ぶと思う。」

「そういや、前行った時カレー食べ損ねちゃったな。」

「お母さん今は東アフリカ料理にハマってるから。」

「東アフリカ?」

「インド洋に面してるからかインドから広まったチャパティが食べられてたりするらしい。あとマトケっていうバナナの一種があるんだけど、でんぷん質が多くて、ゆでるとジャガイモみたいなんだ。マッシュ状にして食べたりとか、肉や野菜を混ぜて作る料理もあるの。」

「なんだそれ。めっちゃ気になるな。」

「あんたみたいにいっぱい食べてくれる人だとお母さんも喜ぶよ。」

「あー俺が大食いなのはうちの母親のせいだな、きっと。」

「そう言えばお母さん、調理師さんって言ってたよね。」

「おお。お前のお母さんと会ったら話盛り上がりそうだよな。店じゃなくてどっちかの家で会った方が良さそう。料理持ち寄ってさ。ピクニックとかもいいかな。お前の兄貴一家とか俺の妹達も呼んでよ。猫達も連れて。」
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