MINE.

「身長は普通で……顔も普通?」
「どこに惹かれたの? それが分かったら、そこを超えられるような奴を良いなーって思うんじゃん?」

それに納得する。

「菱形良いこと言う」
「素晴らしい」

ぱちぱちと拍手を貰った菱形くんは照れた顔で笑った。

松田のどこに惹かれたんだろう。

同期会は終了して、方向の違うわたしはひとりで電車を待つ。



『え? ここを出られるんですか』

屋敷を出ることが決まった旨を話すと、松田が珍しく狼狽えていた。

『お父さんもいないし、わたしも大学生になるし』
『俺が素子(もとこ)さんに言ってきます』

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