悪徳転生公女の他国王太子妃生存計画~それでも王太子を愛してしまいました
「オフィ」

後ろから声がした。

「オーグ」

「お前がお前に戻ったんだな。やっと…」

オーガスタスが震え、涙を流している。

「ああ。どれだけ…後悔したことか…オフィ」

「いいえ。わたしがバカなことを…」

この2人の会話を聞きながらよくわかってないのは俺だけだなとアシュトンは、最初疎外感を感じたが、焦らないと自分に言い聞かせて落ち着きを取り戻し、深呼吸すると2人に向き直った。

「俺にもわかるように説明しろ。お前にはその義務がある」

「ああわかっている。説明しよう。オフィーリアですらわかってない部分もある。14年間調べ尽くしたことを全て話そう」

そこからはじまったオーガスタスの話は想像を絶するものだった。
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