悪徳転生公女の他国王太子妃生存計画~それでも王太子を愛してしまいました
「オフィ。お前の魂は一体どこにいたのだ?あの術をかけた後、この世からなくなってしまったお前の魂を取り戻そうと日々、努力してたがまったく見つからなかった。けれど、死んだわけではない。死んだら魂の痕跡が残るはずなんだ。けれどそれは見つからなかった。だから、絶対にどこかにいるはずだと俺は必死で…」
そのおかげで魔術が格段に上達して、ブルタニア三国の長にまで上り詰めたのだが、それは今はいい。
「異世界へ。飛んでいたのですわ」
「ええっ?!」
アシュトンとそしてオーガスタスまでが目を見開いて驚き、大きな声を上げた。
今までずっと自分がオフィーリアから体を奪ったのだと思っていた。けれど、違ったのだ。
オフィーリアはまぎれもなくわたし。
オーグの魔術で身体から離れてしまった魂が異世界へ紛れ込んだのだ。
小田あずみとして、生まれ育ったあと、小田あずみの一生を終え、再び元の体へ戻ってきた。
「異世界…ではオフィの中にいたあの魂はお前が飛んでいた異世界から来たのだな」
「それはわならないけれど…」
「いやおそらくそうだろう。あの魂は既に一度目の死を経験している。それは魂から感じるんだ。オフィも異世界で死んだだろう?」
「え?わかるの?」
「ああ。魂に年輪みたいなものがついてるんだ。そして、その年輪の色がお前とオフィの体にいた者と、同じ色なのだよ。」
そうなのね…
じゃあこの中にいてくれた…悪女たるオフィーリアは…一度地球で死んだのね…。
そのあと、嫌々ながら本来のオフィーリアが戻るまで生き繋いでいてくれたのだ。
感謝…しなければならないわ。
悪女だったとしても…
生き繋いでくれたのだもの…。
本人の意思ではなかったかもしれないし、地球での自分の死に気付いていたのかどうかもわからないけれど…
わたしの生を繋いでくれて…ありがとう。
「ねえ。オーグ。かつてオルブライト家でオフィーリアの体が弱かったのは…」
「本来の体に宿るべき魂ではないものが宿っているからだ」
やっぱりそうなのね。
「この間も言ったが、オフィーリアが本来の体に戻った以上、もうむやみやたらと身体を壊すことはないだろう。安心して…」
「わかった!わかったからそれ以上言うな」
なぜか顔を赤くしているアシュトン。
オフィーリアはそんなアシュトンを見て、新たな気持ちが芽生えるのを感じていた。
「オーグ。少し、アシュトン様と2人で話したいの」
そう言うと、オーガスタスは、はははつと豪快に笑った。
「俺は邪魔者ということか。わかったわかった。オフィ」
改めてオフィーリアにオーガスタスが向き直った。
「お前が戻ってきてくれて…よかった。幸せになれよ」
真剣な顔でそう言うとオーガスタスはゆっくりとその場所を後にした。
オフィーリアの魂の気配を感じたのは10ヶ月ほど前。
どんなに嬉しかったことか。
自分がやったことを後悔し、ただただもう一度オフィーリアに会えることだけを目標に生きてきた。
魔術でもう一度召喚できないかとか…いっぱい考えた。
だが…何もわからなくて…
けれど、オフィーリアは自分で戻ってきた。
本来の自分がいるべき場所へ。
オフィーリアは自分が思うよりずっと強かったのだ。
よかった。
本当に…よかったよ。
そのおかげで魔術が格段に上達して、ブルタニア三国の長にまで上り詰めたのだが、それは今はいい。
「異世界へ。飛んでいたのですわ」
「ええっ?!」
アシュトンとそしてオーガスタスまでが目を見開いて驚き、大きな声を上げた。
今までずっと自分がオフィーリアから体を奪ったのだと思っていた。けれど、違ったのだ。
オフィーリアはまぎれもなくわたし。
オーグの魔術で身体から離れてしまった魂が異世界へ紛れ込んだのだ。
小田あずみとして、生まれ育ったあと、小田あずみの一生を終え、再び元の体へ戻ってきた。
「異世界…ではオフィの中にいたあの魂はお前が飛んでいた異世界から来たのだな」
「それはわならないけれど…」
「いやおそらくそうだろう。あの魂は既に一度目の死を経験している。それは魂から感じるんだ。オフィも異世界で死んだだろう?」
「え?わかるの?」
「ああ。魂に年輪みたいなものがついてるんだ。そして、その年輪の色がお前とオフィの体にいた者と、同じ色なのだよ。」
そうなのね…
じゃあこの中にいてくれた…悪女たるオフィーリアは…一度地球で死んだのね…。
そのあと、嫌々ながら本来のオフィーリアが戻るまで生き繋いでいてくれたのだ。
感謝…しなければならないわ。
悪女だったとしても…
生き繋いでくれたのだもの…。
本人の意思ではなかったかもしれないし、地球での自分の死に気付いていたのかどうかもわからないけれど…
わたしの生を繋いでくれて…ありがとう。
「ねえ。オーグ。かつてオルブライト家でオフィーリアの体が弱かったのは…」
「本来の体に宿るべき魂ではないものが宿っているからだ」
やっぱりそうなのね。
「この間も言ったが、オフィーリアが本来の体に戻った以上、もうむやみやたらと身体を壊すことはないだろう。安心して…」
「わかった!わかったからそれ以上言うな」
なぜか顔を赤くしているアシュトン。
オフィーリアはそんなアシュトンを見て、新たな気持ちが芽生えるのを感じていた。
「オーグ。少し、アシュトン様と2人で話したいの」
そう言うと、オーガスタスは、はははつと豪快に笑った。
「俺は邪魔者ということか。わかったわかった。オフィ」
改めてオフィーリアにオーガスタスが向き直った。
「お前が戻ってきてくれて…よかった。幸せになれよ」
真剣な顔でそう言うとオーガスタスはゆっくりとその場所を後にした。
オフィーリアの魂の気配を感じたのは10ヶ月ほど前。
どんなに嬉しかったことか。
自分がやったことを後悔し、ただただもう一度オフィーリアに会えることだけを目標に生きてきた。
魔術でもう一度召喚できないかとか…いっぱい考えた。
だが…何もわからなくて…
けれど、オフィーリアは自分で戻ってきた。
本来の自分がいるべき場所へ。
オフィーリアは自分が思うよりずっと強かったのだ。
よかった。
本当に…よかったよ。