天涯孤独となったはずなのに幸せに溢れています
「啓介さんでも勘違いするなんてあるんですね」

『もちろんだ。冷静でいられない。そのくらい俺は独占欲が強いんだよ』

私はまた口をつぐんだ。
啓介さんは独占欲が強い?
まさか佐倉さんのプレゼントが私のものだと思って嫉妬したの?

『茉莉花』

呼びかけられるがその声はいつのまにか色気を含んでいた。
その声に胸がドキドキしてきた。

『茉莉花。俺は茉莉花が大好きだから、誰にも譲れない。今日だって仕方なく譲ったが、俺は茉莉花を独占したい』

そんなことを言われて胸が締め付けられる。
どうしよう。
ドキドキが止まらない。

『まーりーか。聞いてる?』

「は、はい」

『俺は茉莉花がいれば何もいらない。まだ付き合いは短いが、時間じゃない。これから先も茉莉花を大切にしたいと思ってるから』

「はい」

啓介さんの一言一言が胸の奥に響いてきた。
私も自分の幸せに貪欲でありたい。

「わ、私も啓介さんが好き。これから先も啓介さんの隣にいたい……です」

『もちろんだ。ずっとそばにいて欲しい』

彼からの甘い囁きに夜眠れなくなってしまった。
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