天涯孤独となったはずなのに幸せに溢れています
部屋へ戻るとまた目の前のベットを見てドキドキした。
ご飯を食べに行ってつい忘れていたがまた現実に引き戻された。
「茉莉花、お風呂にお湯入れたから入っておいで」
いつの間にやら準備をしてくれた彼に促され私は荷物の中から着替えを取り出すとバスルームに向かった。
どうしたらいいのかわからず、とにかく念入りに髪の毛も身体も洗った。
緊張からお風呂を出るのも勇気がいったが、いつまでも待たせるわけにもいかず意を決してバスルームから出た。
彼は私のパジャマ姿をさっと見ると自分もすぐにバスルームへ向かってしまう。
今日はこの日のために可愛いモコモコしたルームウェアを買ってきたのに彼に何もいってもらえなかったな。こんな可愛いのは私に似合わないからかなとちょっとだけ落ち込んだ。
また窓辺に行き、ぼうっと夜景を眺めているとあっという間に啓介さんが出てきたので驚いた。
「茉莉花、髪の毛乾かさないと風邪をひくよ。おいで」
彼はドライヤーを手に私の近くにいて、コンセントの近くに連れて行くと後ろに立ち乾かし始めた。温風と彼の手で気持ちがよくなりくたんとしてしまう。
「啓介さん、なんか手慣れてる……」
つい思ったことを口走ってしまった。
あ、っと気がついた時にはもう言ってしまったあとだった。
「女の人の髪の毛を乾かすなんて初めてだけど」
「あ、そ、そうですか。あはは。なんか気持ちよくて」
ウトウトしそうになっていたが一気に目が醒めて、おろおろとしてしまう。
「茉莉花。俺は正直、経験がないとは言わないが今はお前だけだし、この先もお前しか考えられない。ごめん、不快にさせたのなら謝る」
「不快になんてなってないの。もちろん啓介さんが初めてじゃないのを責めてるわけでもない。ただ、人にこうしてもらうのがあまりに気持ちよくてつい言っただけなの。私こそごめんなさい」
「茉莉花が不快に思ってないのならいいんだ。でもこうやっていつでも思ってることを口にしてくれたら嬉しいよ。仲直りしていい?」
彼は急に後ろから前へ回り込むとさっとキスをした。そしてまた後ろに戻ると髪を乾かし始めた。
よく見ると彼の髪の毛だってまだ濡れていた。私が濡れたままだったから急いで出てきてくれたのかもしれない。
「啓介さんのは私が乾かしてもいい?」
最後にブラッシングまでしてくれたところで声をかけると、彼は嬉しそうな表情を浮かべ、頷いていた。
彼からドライヤーを受け取ると私は後ろを向き、彼の正面からドライヤーをかけ始めた。普段セットされているが何もせず下ろしていると年齢相応に若くなる。女の私とは違いあっという間に乾いてしまった。
すると彼にそのままの体勢で抱きつかれた。
ご飯を食べに行ってつい忘れていたがまた現実に引き戻された。
「茉莉花、お風呂にお湯入れたから入っておいで」
いつの間にやら準備をしてくれた彼に促され私は荷物の中から着替えを取り出すとバスルームに向かった。
どうしたらいいのかわからず、とにかく念入りに髪の毛も身体も洗った。
緊張からお風呂を出るのも勇気がいったが、いつまでも待たせるわけにもいかず意を決してバスルームから出た。
彼は私のパジャマ姿をさっと見ると自分もすぐにバスルームへ向かってしまう。
今日はこの日のために可愛いモコモコしたルームウェアを買ってきたのに彼に何もいってもらえなかったな。こんな可愛いのは私に似合わないからかなとちょっとだけ落ち込んだ。
また窓辺に行き、ぼうっと夜景を眺めているとあっという間に啓介さんが出てきたので驚いた。
「茉莉花、髪の毛乾かさないと風邪をひくよ。おいで」
彼はドライヤーを手に私の近くにいて、コンセントの近くに連れて行くと後ろに立ち乾かし始めた。温風と彼の手で気持ちがよくなりくたんとしてしまう。
「啓介さん、なんか手慣れてる……」
つい思ったことを口走ってしまった。
あ、っと気がついた時にはもう言ってしまったあとだった。
「女の人の髪の毛を乾かすなんて初めてだけど」
「あ、そ、そうですか。あはは。なんか気持ちよくて」
ウトウトしそうになっていたが一気に目が醒めて、おろおろとしてしまう。
「茉莉花。俺は正直、経験がないとは言わないが今はお前だけだし、この先もお前しか考えられない。ごめん、不快にさせたのなら謝る」
「不快になんてなってないの。もちろん啓介さんが初めてじゃないのを責めてるわけでもない。ただ、人にこうしてもらうのがあまりに気持ちよくてつい言っただけなの。私こそごめんなさい」
「茉莉花が不快に思ってないのならいいんだ。でもこうやっていつでも思ってることを口にしてくれたら嬉しいよ。仲直りしていい?」
彼は急に後ろから前へ回り込むとさっとキスをした。そしてまた後ろに戻ると髪を乾かし始めた。
よく見ると彼の髪の毛だってまだ濡れていた。私が濡れたままだったから急いで出てきてくれたのかもしれない。
「啓介さんのは私が乾かしてもいい?」
最後にブラッシングまでしてくれたところで声をかけると、彼は嬉しそうな表情を浮かべ、頷いていた。
彼からドライヤーを受け取ると私は後ろを向き、彼の正面からドライヤーをかけ始めた。普段セットされているが何もせず下ろしていると年齢相応に若くなる。女の私とは違いあっという間に乾いてしまった。
すると彼にそのままの体勢で抱きつかれた。