天涯孤独となったはずなのに幸せに溢れています
「わかりました。何度もこうして部屋にこられて不安だったでしょう。申し訳ありませんでした。ただ、もし本当に困ったことがあればいつでも連絡をください。私も社長も林田さんを助けたいと思っていますからね」
今後頼ることはないと思うが私は頷いた。
「うまっ! このスイートポテト、手作りですか?」
急に話を振られ驚いた。
「はい。ごめんなさい、こんなものしか家になくて」
「いえ、ものすごく美味しくて……」
「気に入っていただけてよかったです」
さっきまでは秘書が前面に出ていたが何となく今は素のよう。さっきまでより年が近く感じる。
「頂き物のさつまいもがたくさんあったので作ってみたんです。けれど食べさせる人がいないってことを考え忘れてて、たくさん作ってしまったんです。よければ持っていきませんか?」
「え?! いいんですか?」
頬を緩めながら声のトーンが上がったところを見ると本当に喜んでくれているみたい。
「もちろんです。ちょっと待っててくださいね」
私はキッチンに向かうと冷蔵庫に入れておいたスイートポテトを取り出し、使い捨て容器に5個入れた。念のため保冷剤をそばに置き、紙袋入れると彼に手渡した。
「ありがとうございます!」
「いえ。喜んでもらえて嬉しいです」
彼は紙袋を大切に抱え、何度も振り返っては頭を下げ帰って行った。
何だかその姿はいままでとは想像もできないくらいに可愛らしいもので微笑ましかった。
つい私もその姿が可愛らしく角を曲がるまで手を振り続けた。
今後頼ることはないと思うが私は頷いた。
「うまっ! このスイートポテト、手作りですか?」
急に話を振られ驚いた。
「はい。ごめんなさい、こんなものしか家になくて」
「いえ、ものすごく美味しくて……」
「気に入っていただけてよかったです」
さっきまでは秘書が前面に出ていたが何となく今は素のよう。さっきまでより年が近く感じる。
「頂き物のさつまいもがたくさんあったので作ってみたんです。けれど食べさせる人がいないってことを考え忘れてて、たくさん作ってしまったんです。よければ持っていきませんか?」
「え?! いいんですか?」
頬を緩めながら声のトーンが上がったところを見ると本当に喜んでくれているみたい。
「もちろんです。ちょっと待っててくださいね」
私はキッチンに向かうと冷蔵庫に入れておいたスイートポテトを取り出し、使い捨て容器に5個入れた。念のため保冷剤をそばに置き、紙袋入れると彼に手渡した。
「ありがとうございます!」
「いえ。喜んでもらえて嬉しいです」
彼は紙袋を大切に抱え、何度も振り返っては頭を下げ帰って行った。
何だかその姿はいままでとは想像もできないくらいに可愛らしいもので微笑ましかった。
つい私もその姿が可愛らしく角を曲がるまで手を振り続けた。