お転婆姫は命がけ。兄を訪ねて三千里!
「レディ、すまなかった。貴族の令嬢であるレディが、こんな俺みたいな破落戸と部屋を共有しても船に乗りたいと思うくらい、相手が大切な人だって、ちょっと考えればわかるのに、気が利かなくて悪い・・・・・・」
カルヴァドスは謝ると、優しくアイリーンの肩を抱き、頭を撫でてくれた。
「絶対に、元気でいるって。逢ったら、心配していたのがバカバカしくなるくらい腹立たしくなって、俺の方がもっとイイ男だって思うようになるから、そうなったら、婚約者のところに戻るなんて言わないで、俺と一緒に逃げようぜ」
初めてあったのに、カルヴァドスと一緒にいると、まるで兄のウィリアムと一緒にいるようにアイリーンは安らぐことができた。
「カルヴァドスさんは、今は、恋人や、婚約者はいらっしゃらないんですか?」
アイリーンの問に、カルヴァドスはキョトンとした顔をした。
「居るわけ無いだろ。婚約者だの恋人だのが居るのに、レディに恋人のフリしてくれなんて頼むほど、俺は不誠実な男じゃないぜ」
カルヴァドスの言葉に、アイリーンは俯いた。
「私ですよね。非常識で、不誠実なのは」
「ん? なんで?」
「恋人を探しに行くと言いながら、カルヴァドスさんに恋人のフリをしていただいて、婚約者が居るのに、カルヴァドスさんを巻き込むなんて・・・・・・。不誠実なのは、私ですよね・・・・・・」
弱音を漏らしそうになるアイリーンをカルヴァドスがしっかりと抱きしめた。
「カルヴァドスさん?」
胸の鼓動が早鐘のように打ち、アイリーンはどうして良いかわからず戸惑った。
いままで、アルフレッドに抱きしめられたことも、肩を抱かれたこともあったが、胸がときめくことも、鼓動が早くなることも無かった。それなのに、カルヴァドスに抱きしめられると、アイリーンは鼓動が早くなり、動揺を止めることが出来なかった。
「今晩から、タリアレーナに着くまで、レディは俺の恋人だから、俺だけを見つめて、俺だけを思ってくれたら、それでいい。タリアレーナに着いて、レディがどんな決断をしても、俺は文句は言わない。でも、タリアレーナに着くまで、それまでの間、恋人のことも婚約者の事も忘れて、ただ、俺だけを見て欲しい・・・・・・。だめか?」
真っ直ぐに瞳を見つめられ、アイリーンは無言で頷いた。
カルヴァドスはアイリーンの手を取ると、自分の胸に手を押し当てた。
カルヴァドスの鼓動の早さをアイリーンはその手で感じた。
「レディ、俺は、レディに一目惚れしちまったみたいだ。だから、こうやって、レディに触れていると、心臓が、爆発しそうにドキドキするんだ」
慌ててアイリーンが手を引っ込めようとしたが、カルヴァドスは手を離さなかった。
「だから、レディは俺を好きに利用して良い」
「そんな・・・・・・」
「俺がレディを愛しているから、レディのために出来ることなら何でもする。だから、ほんの一時、タリアレーナに着くまでの間、俺の恋人で居てくれ・・・・・・」
「カルヴァドスさん・・・・・・」
カルヴァドスがグッとアイリーンを抱き寄せた。
経験の少ないアイリーンにも、先日のダリウス王子とのことがあったので、カルヴァドスが自分にキスしようとしているのだと理解できた。
カルヴァドスは謝ると、優しくアイリーンの肩を抱き、頭を撫でてくれた。
「絶対に、元気でいるって。逢ったら、心配していたのがバカバカしくなるくらい腹立たしくなって、俺の方がもっとイイ男だって思うようになるから、そうなったら、婚約者のところに戻るなんて言わないで、俺と一緒に逃げようぜ」
初めてあったのに、カルヴァドスと一緒にいると、まるで兄のウィリアムと一緒にいるようにアイリーンは安らぐことができた。
「カルヴァドスさんは、今は、恋人や、婚約者はいらっしゃらないんですか?」
アイリーンの問に、カルヴァドスはキョトンとした顔をした。
「居るわけ無いだろ。婚約者だの恋人だのが居るのに、レディに恋人のフリしてくれなんて頼むほど、俺は不誠実な男じゃないぜ」
カルヴァドスの言葉に、アイリーンは俯いた。
「私ですよね。非常識で、不誠実なのは」
「ん? なんで?」
「恋人を探しに行くと言いながら、カルヴァドスさんに恋人のフリをしていただいて、婚約者が居るのに、カルヴァドスさんを巻き込むなんて・・・・・・。不誠実なのは、私ですよね・・・・・・」
弱音を漏らしそうになるアイリーンをカルヴァドスがしっかりと抱きしめた。
「カルヴァドスさん?」
胸の鼓動が早鐘のように打ち、アイリーンはどうして良いかわからず戸惑った。
いままで、アルフレッドに抱きしめられたことも、肩を抱かれたこともあったが、胸がときめくことも、鼓動が早くなることも無かった。それなのに、カルヴァドスに抱きしめられると、アイリーンは鼓動が早くなり、動揺を止めることが出来なかった。
「今晩から、タリアレーナに着くまで、レディは俺の恋人だから、俺だけを見つめて、俺だけを思ってくれたら、それでいい。タリアレーナに着いて、レディがどんな決断をしても、俺は文句は言わない。でも、タリアレーナに着くまで、それまでの間、恋人のことも婚約者の事も忘れて、ただ、俺だけを見て欲しい・・・・・・。だめか?」
真っ直ぐに瞳を見つめられ、アイリーンは無言で頷いた。
カルヴァドスはアイリーンの手を取ると、自分の胸に手を押し当てた。
カルヴァドスの鼓動の早さをアイリーンはその手で感じた。
「レディ、俺は、レディに一目惚れしちまったみたいだ。だから、こうやって、レディに触れていると、心臓が、爆発しそうにドキドキするんだ」
慌ててアイリーンが手を引っ込めようとしたが、カルヴァドスは手を離さなかった。
「だから、レディは俺を好きに利用して良い」
「そんな・・・・・・」
「俺がレディを愛しているから、レディのために出来ることなら何でもする。だから、ほんの一時、タリアレーナに着くまでの間、俺の恋人で居てくれ・・・・・・」
「カルヴァドスさん・・・・・・」
カルヴァドスがグッとアイリーンを抱き寄せた。
経験の少ないアイリーンにも、先日のダリウス王子とのことがあったので、カルヴァドスが自分にキスしようとしているのだと理解できた。