お転婆姫は命がけ。兄を訪ねて三千里!
「違うって? どう言うことだ?」
「停戦の条件に、ダリウス王子にアイリを嫁がせることが含まれているんです。それで、このタイミングで婚約の解消をすることになったんです」
ゴクリとカルヴァドスは唾液を飲み込んだ。
「それが、停戦の条件?」
「しかも、婚約解消にかかる時間が長すぎると、解消後は、速やかに婚約ではなく、パレマキリアに嫁ぐようにと・・・・・・」
「じゃあ、あの綺麗なお姫さん、糞みたいな王子に嫁がないといけないのか?」
「ええ。強役の解消を発表したので停戦はしましたが、連中が撤退するのは、九ヶ月後にアイリがパレマキリアに嫁ぐ時と聞いています」
カルヴァドスは、身分を隠し、侍女のフリをしていたアイリーンが話していた、姫はパレマキリアのダリウス王子に嫁ぐという話が、嘘や出任せでないのだとはっきり理解した。
「そう言うことか。やけに女性客を細かく調べてるんで、何の騒ぎかと思ったら、そう言うことか・・・・・・」
「ええ、観光でいらしてくださっている方にも、ご迷惑をおかけしていて、心苦しい限りです」
アルフレッドは言うと、まっすぐ顔を上げた。
「お酒の上での話ですが、カルヴァドスさんを信じていますから、他言しないでください。あ、でも、エクソシアやタリアレーナに着いたら、大声で言ってくれてもかまいませんよ。六ヶ国同盟が介入してくれたら、アイリを嫁がせないでも済むかもしれませんから」
「もしかして、本当は姫さんのこと、愛してるのか?」
カルヴァドスの言葉に、アルフレッドは頭を横に振った。
「俺の愛は、兄としての愛と同じで、男としての愛じゃないんです。だから、婚約の解消は正しいことです。でも、その後のアイリの幸せを考えたら、とても喜べないし、納得できない事です」
「じゃあ、また、デロスに来たときには逢えるかもしれないから、その時は、宜しく頼むぜ、隊長さん!」
「こちらこそ。では、失礼します」
アルフレッドは言うと、一礼して宿のある大通りを王宮とは反対の方向へと歩きだした。
今日は、お酒を飲んでしまったこともあり、王宮の詰め所ではなく、屋敷に帰る事にしたからだった。
アルフレッドを見送ったカルヴァドスは、二本のボトルをバーに返し、女将に一番鶏が鳴いたら船に戻るから、食事代わりにサンドイッチを用意してくれるようにと頼んでから階段を上って部屋へと戻った。
「停戦の条件に、ダリウス王子にアイリを嫁がせることが含まれているんです。それで、このタイミングで婚約の解消をすることになったんです」
ゴクリとカルヴァドスは唾液を飲み込んだ。
「それが、停戦の条件?」
「しかも、婚約解消にかかる時間が長すぎると、解消後は、速やかに婚約ではなく、パレマキリアに嫁ぐようにと・・・・・・」
「じゃあ、あの綺麗なお姫さん、糞みたいな王子に嫁がないといけないのか?」
「ええ。強役の解消を発表したので停戦はしましたが、連中が撤退するのは、九ヶ月後にアイリがパレマキリアに嫁ぐ時と聞いています」
カルヴァドスは、身分を隠し、侍女のフリをしていたアイリーンが話していた、姫はパレマキリアのダリウス王子に嫁ぐという話が、嘘や出任せでないのだとはっきり理解した。
「そう言うことか。やけに女性客を細かく調べてるんで、何の騒ぎかと思ったら、そう言うことか・・・・・・」
「ええ、観光でいらしてくださっている方にも、ご迷惑をおかけしていて、心苦しい限りです」
アルフレッドは言うと、まっすぐ顔を上げた。
「お酒の上での話ですが、カルヴァドスさんを信じていますから、他言しないでください。あ、でも、エクソシアやタリアレーナに着いたら、大声で言ってくれてもかまいませんよ。六ヶ国同盟が介入してくれたら、アイリを嫁がせないでも済むかもしれませんから」
「もしかして、本当は姫さんのこと、愛してるのか?」
カルヴァドスの言葉に、アルフレッドは頭を横に振った。
「俺の愛は、兄としての愛と同じで、男としての愛じゃないんです。だから、婚約の解消は正しいことです。でも、その後のアイリの幸せを考えたら、とても喜べないし、納得できない事です」
「じゃあ、また、デロスに来たときには逢えるかもしれないから、その時は、宜しく頼むぜ、隊長さん!」
「こちらこそ。では、失礼します」
アルフレッドは言うと、一礼して宿のある大通りを王宮とは反対の方向へと歩きだした。
今日は、お酒を飲んでしまったこともあり、王宮の詰め所ではなく、屋敷に帰る事にしたからだった。
アルフレッドを見送ったカルヴァドスは、二本のボトルをバーに返し、女将に一番鶏が鳴いたら船に戻るから、食事代わりにサンドイッチを用意してくれるようにと頼んでから階段を上って部屋へと戻った。