お転婆姫は命がけ。兄を訪ねて三千里!
思わず悲鳴を上げそうになったが、アイリーンはぐっと口を閉じて堪えた。
真っ暗な階段をカルヴァドスは難なく下りていく。まるで、階段が見えているようたった。
一階につき、下ろされたアイリーンは思わずカルヴァドスを見つめた。
「俺には、この暗さは明るいのと同じ。バッチリ階段も見えてる。船に乗ってると、夜は本当に真っ暗なこともある。それでも、使える蝋燭には限りがあるから、段々に皆夜目が利くようになるんだ。さあ行こうか」
カルヴァドスは言うと、アイリーンの手を引いて宿を後にした。
客船用の船着場からは離れた貨物船用の船着き場には、段々に人が集まり始めていた。
カルヴァドスは、どれも今日出航する船だとアイリーンに教えてくれた。
アイリーンは、もっと色々と見て学びたいと思ったが、キョロキョロしているところを不審者と見咎められたくなかったので、ただ、カルヴァドスを信じてその背を追うようにして歩き続けた。
カルヴァドスが立ち止まり、アイリーンの方を振り向いた。
「レディ、紹介するよ。俺達の船『大海の北斗七星』号だ。船長に代わって、レディを歓迎する」
カルヴァドスの言葉を聞きながら、アイリーンは船を見上げた。
大海の北斗七星号は、四本マストの巨大なキャラック船ではなく、速度の速いガレオン船だった。
「えっ? この船は、貨物船では無いのでは?」
大砲を積み込めば、すぐに海軍の軍艦に転用できる仕様は、海軍の構成に関しての勉強で乗ったことはないが、絵では何度も見たことがあるので、アイリーンは不安を覚えた。
「レディ、そこの文字、読めるだろ?」
カルヴァドスが指差した美しい曲線を描く船の側面には、エクソシア皇帝御用達のしるしとクーリエ便のマークが描かれ『エクソシア帝国船籍』と書かれていた。
「俺達は、ただの荷物を運んでるわけじゃない。エクソシアの港を起点にして、皇帝陛下御用達の品を集めたり、大切な手紙を運んだり、猛スピードであちこち回らさせられる事もある。それだけに、パレマキリアの軍艦が追いかけてきたって、追い付けないくらい、足が速いんだ。乗る覚悟は出来たかい?」
カルヴァドスに問われ、アイリーンはコクリと頷いた。
「おい、荷物を運んでくれ!」
カルヴァドスが甲板を走り回ってる若いクルーに声をかけると、すぐにクルーが階段を下りてきた。
真っ暗な階段をカルヴァドスは難なく下りていく。まるで、階段が見えているようたった。
一階につき、下ろされたアイリーンは思わずカルヴァドスを見つめた。
「俺には、この暗さは明るいのと同じ。バッチリ階段も見えてる。船に乗ってると、夜は本当に真っ暗なこともある。それでも、使える蝋燭には限りがあるから、段々に皆夜目が利くようになるんだ。さあ行こうか」
カルヴァドスは言うと、アイリーンの手を引いて宿を後にした。
客船用の船着場からは離れた貨物船用の船着き場には、段々に人が集まり始めていた。
カルヴァドスは、どれも今日出航する船だとアイリーンに教えてくれた。
アイリーンは、もっと色々と見て学びたいと思ったが、キョロキョロしているところを不審者と見咎められたくなかったので、ただ、カルヴァドスを信じてその背を追うようにして歩き続けた。
カルヴァドスが立ち止まり、アイリーンの方を振り向いた。
「レディ、紹介するよ。俺達の船『大海の北斗七星』号だ。船長に代わって、レディを歓迎する」
カルヴァドスの言葉を聞きながら、アイリーンは船を見上げた。
大海の北斗七星号は、四本マストの巨大なキャラック船ではなく、速度の速いガレオン船だった。
「えっ? この船は、貨物船では無いのでは?」
大砲を積み込めば、すぐに海軍の軍艦に転用できる仕様は、海軍の構成に関しての勉強で乗ったことはないが、絵では何度も見たことがあるので、アイリーンは不安を覚えた。
「レディ、そこの文字、読めるだろ?」
カルヴァドスが指差した美しい曲線を描く船の側面には、エクソシア皇帝御用達のしるしとクーリエ便のマークが描かれ『エクソシア帝国船籍』と書かれていた。
「俺達は、ただの荷物を運んでるわけじゃない。エクソシアの港を起点にして、皇帝陛下御用達の品を集めたり、大切な手紙を運んだり、猛スピードであちこち回らさせられる事もある。それだけに、パレマキリアの軍艦が追いかけてきたって、追い付けないくらい、足が速いんだ。乗る覚悟は出来たかい?」
カルヴァドスに問われ、アイリーンはコクリと頷いた。
「おい、荷物を運んでくれ!」
カルヴァドスが甲板を走り回ってる若いクルーに声をかけると、すぐにクルーが階段を下りてきた。