エリート外科医との政略結婚は、離婚予定につき~この愛に溺れるわけにはいきません~
碧の父は、以前から和合製薬が基本としている、病院に対して強引な営業や接待など行わず、薬そのものの詳細を丁寧に説明するという営業方針を支持し、若い頃MRとして宗崎病院を担当していた珠希の父のことも昔から信頼していた。
それが碧との見合いをセッティングしたいと考えた理由だ。
碧は腕のいい脳外科医と知られていて、珠希の父も拓真も碧なら珠希の相手として文句はないが、まさかそれはあり得ないだろうと考えた。ところが。
『私との見合いの話、前向きに考えていただけませんか?』
碧の言葉で風向きが変わり、珠希と碧の見合いが決まった。
そして見合いのあとすぐに、碧の父から「結婚を前提にして、話を進めてほしい」と連絡があった。
「こんな感じで理解したけど、間違ってないよね?」
バルコニーで頭の中を整理した珠希は、部屋に戻って自分が理解した内容をかいつまんで拓真に説明し、誤解がないか確認した。
「ああ。間違ってない。あと、ひとつ加えておくなら大宮さんがなにかしでかさないうちに入籍を済ませたいって碧さんが言ってくれて、あっという間の入籍だ」
「……わかった」
碧がそこまで熱心に珠希との結婚を考えていたことを初めに、次々出てくる事実に驚いてばかりだ。
「でも、どうしてなにも言ってくれなかったの? 大宮さんとのお見合いの話くらい、言ってくれてもよかったと思うけど」
もしも知っていれば、自身でも大宮に見合いや結婚の意思はないと伝えることができたはずで、なにより和合製薬の経営状況を誤解して悩むこともなかったのだ。
拓真は「わかってないな」と苦笑する。
それが碧との見合いをセッティングしたいと考えた理由だ。
碧は腕のいい脳外科医と知られていて、珠希の父も拓真も碧なら珠希の相手として文句はないが、まさかそれはあり得ないだろうと考えた。ところが。
『私との見合いの話、前向きに考えていただけませんか?』
碧の言葉で風向きが変わり、珠希と碧の見合いが決まった。
そして見合いのあとすぐに、碧の父から「結婚を前提にして、話を進めてほしい」と連絡があった。
「こんな感じで理解したけど、間違ってないよね?」
バルコニーで頭の中を整理した珠希は、部屋に戻って自分が理解した内容をかいつまんで拓真に説明し、誤解がないか確認した。
「ああ。間違ってない。あと、ひとつ加えておくなら大宮さんがなにかしでかさないうちに入籍を済ませたいって碧さんが言ってくれて、あっという間の入籍だ」
「……わかった」
碧がそこまで熱心に珠希との結婚を考えていたことを初めに、次々出てくる事実に驚いてばかりだ。
「でも、どうしてなにも言ってくれなかったの? 大宮さんとのお見合いの話くらい、言ってくれてもよかったと思うけど」
もしも知っていれば、自身でも大宮に見合いや結婚の意思はないと伝えることができたはずで、なにより和合製薬の経営状況を誤解して悩むこともなかったのだ。
拓真は「わかってないな」と苦笑する。