エリート外科医との政略結婚は、離婚予定につき~この愛に溺れるわけにはいきません~
そう言って喉の奥で笑う碧の背中を、珠希はゲンコツでポンと叩く。
「悪い悪い。俺のせいだよな。だからお詫びに珠希が好きなレモネードも作ってるから」
「……レモネード」
珠希の身体がピクリと反応する。
「珠希は酸っぱいのが苦手だから、蜂蜜をちょっと多めに入れておいた。だから早く機嫌を直せよ」
「……碧さん、ずるい」
ベッドの中でも外でも、碧に勝てる気がしない。
珠希は碧の首にぎゅっとしがみつき「すっかりご機嫌です」とささやいた。
その後ふたりで絶品のフレンチトーストに舌鼓を打っていると、リビングからスマホの着信音が聞こえてきた。
それも立て続けに二台、珠希と碧、それぞれのスマホが音を立て鳴り響いている。
「え、ふたつとも?」
食事を中断し珠希が慌ててスマホを手に取ると【白石病院 小田原】と表示されている。
「小田原さん? え、なにかあったのかな」
小田原は、いよいよ来週に迫った白石病院のクリスマスイベントのスタッフだ。
珠希は急いで電話に出た。
「もしもし、おはようございます。宗崎です」
『あ、おはようございます。白石病院の小田原です。朝から申し訳ありません。あ、あの』
「小田原さん? どうかされましたか?」
電話越しにも慌てているとわかる小田原の声に、珠希は首をかしげる。
『あ、あのですね、今こちらにいらっしゃるんですけど、ちょっと驚いてしまって』
「小田原さん? なにかあったんですか? あの、大丈夫ですか?」
なにか事故でもあったのだろうかと、珠希は声を張りあげた。
『あ、あの。今、ここにいらっしゃるんですけど』
「え、誰が……ですか?」
『わ、和合拓真さんです。クリスマスイベントに参加させてほしいと、ピ、ピアノを弾かせてほしいと言って、今いらっしゃってます』
小田原の興奮している声に、珠希の目が点になる。
「和合拓真……って、え、お兄ちゃん?」
「悪い悪い。俺のせいだよな。だからお詫びに珠希が好きなレモネードも作ってるから」
「……レモネード」
珠希の身体がピクリと反応する。
「珠希は酸っぱいのが苦手だから、蜂蜜をちょっと多めに入れておいた。だから早く機嫌を直せよ」
「……碧さん、ずるい」
ベッドの中でも外でも、碧に勝てる気がしない。
珠希は碧の首にぎゅっとしがみつき「すっかりご機嫌です」とささやいた。
その後ふたりで絶品のフレンチトーストに舌鼓を打っていると、リビングからスマホの着信音が聞こえてきた。
それも立て続けに二台、珠希と碧、それぞれのスマホが音を立て鳴り響いている。
「え、ふたつとも?」
食事を中断し珠希が慌ててスマホを手に取ると【白石病院 小田原】と表示されている。
「小田原さん? え、なにかあったのかな」
小田原は、いよいよ来週に迫った白石病院のクリスマスイベントのスタッフだ。
珠希は急いで電話に出た。
「もしもし、おはようございます。宗崎です」
『あ、おはようございます。白石病院の小田原です。朝から申し訳ありません。あ、あの』
「小田原さん? どうかされましたか?」
電話越しにも慌てているとわかる小田原の声に、珠希は首をかしげる。
『あ、あのですね、今こちらにいらっしゃるんですけど、ちょっと驚いてしまって』
「小田原さん? なにかあったんですか? あの、大丈夫ですか?」
なにか事故でもあったのだろうかと、珠希は声を張りあげた。
『あ、あの。今、ここにいらっしゃるんですけど』
「え、誰が……ですか?」
『わ、和合拓真さんです。クリスマスイベントに参加させてほしいと、ピ、ピアノを弾かせてほしいと言って、今いらっしゃってます』
小田原の興奮している声に、珠希の目が点になる。
「和合拓真……って、え、お兄ちゃん?」