冷徹社長は幼馴染の私にだけ甘い

「優ちゃん、お、おはよ」


 昨日のことを突っ込まれないよう、凛子は何もなかったかのように優に笑顔を向けた。


「あぁ、おはよう。なぁ凛子、昨日の事なんだけど」
「あぁぁ! 朝イチで大切な会議があるんだ! じゃあまた!」


 朝イチで会議なんてない。勢いよく優の手を振り払い、凛子は逃げるようにその場を離れた。まだ、優本人の口からいずれ誰かと結婚するなんて聞きたくない。湧き上がる悲しい感情に飲み込まれないよう凛子はしっかりと前を向き、背筋を伸ばして歩いた。


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