悪役令嬢、モブ目指します!〜最短ルートを突き進もうとした結果、溺愛が止まりません〜

「俺の予想では今日丸め込める予定だったんだが、思わぬ伏兵だな」
「なっ……! 丸め込む!?」
「結局自分達が幸せであれば、此方の気持ちなんてどうでもいいんですよ……王族なんて。あーあ、姉上可哀想に」
「…………」
「コンラッド……!」

此方を守ろうとするコンラッドの姿を見て感動から瞳を潤ませた。
多少ブラックすぎる気もするが、一生懸命可愛がって揉みくちゃにした甲斐があったというものだ。

「あー……分かった、分かった。ダリルに伝えておく。善処しよう」
「約束ですよ?」
「はぁ、今日はお前の弟に免じて引くか」

帰ろうと腰を上げたデュランを見て、コンラッドと共に立ち上がる。
そしてコンラッドの後ろに隠れながらデュランにベーと舌を出す。

「さっさと帰れ、天才ブラコン王子……!」
「もう来なくていいですから。さよなら」
「お前らだけだぞ? この俺にこんな悪態つくのは……」

そう言いつつもデュランはこの会話を楽しんでいるように思えた。
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