悪役令嬢、モブ目指します!〜最短ルートを突き進もうとした結果、溺愛が止まりません〜
「悪魔マーベルはメーティス様に気付いていたのでしょうか……? 私でも気付かなかったのに。何故デュラン殿下を周囲からどんどん孤立させていったのでしょう」
「…………それは」
「それにマーベルが去った後……マーベルは一体何処へ? 何か目的があったのでしょうが、再び何かを仕掛けてくる可能性はあります。皆様、気をつけてください」

珍しく歯切れの悪いデュランの言葉が気になるところだが、ダリルがデュランと仲が悪かったり、デュランが孤立していたのはマーベルが仕組んだ事だった。
彼の周囲にいる者達の感情を煽ってデュランの側から離れるように仕向けていたということだろうか。
天使や悪魔が近くに居たとしても、その存在に気付く者は殆ど居ないのだとリュートは言った。
稀に勘のいい人間もいるが、基本的には人間には存在を気付かれずに仕事をするのがマナーだそうだ。

「ケリーナルディが無事で本当に良かった」
「…………」
「我々天使は側にいる人間やその周囲を幸せに導くことが使命ですから……ケリーナルディが無意識にでもトリニティ様を幸せにしようと頑張ったから消えずに済んだのでしょう」
「幸せに……? 消えるって……」
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