悪役令嬢、モブ目指します!〜最短ルートを突き進もうとした結果、溺愛が止まりません〜

そしてダリルはそんな状況を何故か全て知っており、笑顔で色々と聞いてくる。
相変わらず可愛い大型犬のような存在である事には変わらないが、緻密に作戦を変えながら異性として意識するように詰めてくる。
ペースはゆっくりな為か、以前のように拒絶反応が出ることはなかった。
少しずつ、少しずつ距離が近付いていった。

デュランとは相変わらずの関係ではあるが、まるで息ぴったりの二人は老夫婦のような雰囲気である。
それに出会った頃は分からなかったが、デュランは裏世界を牛耳っているのではないかと思うほど色々なことに関わっている。
その異次元の天才さに度肝を抜かれることもしばしばだ。
デュランは二人の激しい攻防戦の行く末を楽しんでいるらしい。

そして今日はダリルとコンラッド、そしてヒロインが新入生として学園に入学してくる入学式だ。
今日からは学園でトリニティの顔を見ることが出来るとダリルは一ヶ月前から喜んでいた。
生徒会長であるデュランと、巻き込まれるような形で生徒会に入れられたトリニティ。
本来のゲームでは、トリニティの位置に居たのはマロリーである。
すっかりマロリーとの立場が入れ替わってしまったようだ。
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