悪役令嬢、モブ目指します!〜最短ルートを突き進もうとした結果、溺愛が止まりません〜
そんな件から、あっという間に二年経ちトリニティは最高学年になった。
来る日も来る日もマロリーの下らない寸劇に付き合わされることとなり、マロリーの執念の追撃を躱すのにも大分慣れた為、自分磨きと他者へ優しさを配って周囲を固める事に精を出していた。
それに折角の学園生活を楽しんだ方がいいと割りきって考えたのだ。
するとマロリーとトリニティの立場はすっかりと逆転して、今ではトリニティの方が令嬢の味方が多くなった。
ダリルは学園が終わる頃を見計らって、毎日といっていい程に、トリニティに会いたいからとこっそり迎えに来ていたのだが、それが一緒に居た令嬢達から広がっていった。
普段はデュランと仲が良く、帰りは王家の馬車でダリルやコンラッドが迎えに来る。
勘が良い者はすぐに気付くだろう。
徐々に態度は変わっていき、今では全くといって良いほど、何も言われなくなった。
マロリーを擁護していた教師達も同様だ。
今ではトリニティの姿を見ると、肩を揺らして逃げ出してしまう。