悪役令嬢、モブ目指します!〜最短ルートを突き進もうとした結果、溺愛が止まりません〜
ダリルは言葉通り、ずっと一途とあって自分もダリルに愛されてみたいという令嬢が後をたたない。
トリニティも相変わらずの可愛さではあるが、最近はイケメン三人に囲まれているせいか影が薄くなっているような気がした。
実際は『姫』と呼ばれて熱狂的なトリニティを崇拝しているファンクラブが存在していて、トリニティに安易に近づこうとすると排除されるとも知らずに、トリニティは今日もAクラスの令嬢や令息達以外からは遠巻きにされていた。
毎日、ケリーと共におしゃれをしているが、ダリルが心配をして小言がめちゃくちゃ煩いのである。

「僕以外にその姿を見せるのですか……?」
「トリニティ様が攫われると困るので護衛を十人程つけてもいいですか?」
「こんな可愛らしい姿が他の令息の目に映るなんて……嫌だなぁ」

こんな事が毎日毎日続いて、実際に王家からもあり得ない量の屈強な護衛が現れたりした日には白目を剥いた。
基本的には自分の隣に居ない時以外は心配らしい。
そんな愚痴をデュランにポロリと漏らすと「婚約するまでは諦めた方がいい」と諭された。
あれでもかなり我慢している方だと言っていた。
ダリルがこんなにもトリニティを溺愛する理由が全く分からない。
新入生代表として立派に仕事を終えたダリルをボーっと見ながら物思いに耽っていると……。
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