悪役令嬢、モブ目指します!〜最短ルートを突き進もうとした結果、溺愛が止まりません〜
今、リュートが目指しているのはトリニティとダリルが、マークとイザベラのような関係のようになることだそうだ。
そんなリュートの働きもあってか、一年程前には国王と王妃に呼び出されて「迷惑を掛けてすまなかった」と、謝罪を受けた。
そして「君達のお陰で、デュランもダリルも楽しそうだ」「ありがとう」と御礼まで言われたのである。
やはりダリルとの関係も聞かれて、答えを濁していると「ダリルとデュランから話は聞いている。君の意思を一番に優先するよ」「学園を卒業する迄にゆっくりと考えてね」「我々は大歓迎だ」と優しい言葉も貰うことが出来た。
そしてヒロインが入学してきた今年、ダリルの気持ちが靡かなければ覚悟を決めなければと思っていた。
マロリーの事もあるが、今年一年で全ての決着が付くだろう。
そんな事を考えながら本を読んでいると、考えが顔に出ていたのかデュランが問いかける。
「何がそんなに不安なんだ?」
「デュラン……」
「お前の悩みをオレは理解することが出来ない。あの女もそうだ。予想の範疇を超えた有り得ない程の愚かな行動を取る」
「ふふ、貴方が心配してくれるなんて珍しい」
「もしかしてあの女に何か言われたか?」
「……いいえ」
「だが、それももうすぐ終わるだろうな」
「え…………?」
「予想ではな」