悪役令嬢、モブ目指します!〜最短ルートを突き進もうとした結果、溺愛が止まりません〜
ーーー入学式の次の日

「……姉上!」
「コンラッド……!」
「あぁ、やっと姉上と一緒に学園に通えるなんて夢みたいだ」

朝から同じことを何度も言っているコンラッドが可愛くて、背伸びをしてから頭を撫でる。
たとえ大きくなってカッコよくなっても、可愛い弟である事には変わらない。
可愛がり過ぎたせいか少しシスコンの部分もあるが、自分もブラコンなのでコンラッドに注意出来ない。
そしてコンラッドに続いてやってきたダリルは周囲の目を気にすることなく、優雅にトリニティの手を取るとキラキラとした瞳を此方に向けた。

「貴女の制服姿を学園で見ることができるなんて嬉しいです……今日もとても美しい。大好きです、トリニティ様」

ダリルが手の甲に口付けた瞬間に「キャー」と黄色い声があがる。
こんな臭いセリフですら似合ってしまうのが、今のダリルなのである。
(眩しいわ……)
あまりの神々しさにジリジリと肌が焼け付くようだ。

「……あの、ダリル殿下」
「やっと学園に通えたというのに、貴女と離れたくありません」

先回りして言うところが、デュランにそっくりである。
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