悪役令嬢、モブ目指します!〜最短ルートを突き進もうとした結果、溺愛が止まりません〜
その笑い声をきっかけに、此方に向き直ったダリルは、先程とは一転して優しい笑顔を浮かべると「愛するトリニティ様、また後で迎えに行きますね」と言って、頬に口付けてからドアへと歩き出す。
コンラッドは無言でトリニティの体を抱きしめて何かを補充してから、何事もなかったかのように教室から出て行ってしまった。
タイミングよく予鈴が鳴り「私も教室に戻らなくちゃ~」というマロリーの独り言が静まり返った教室に響いた。
最後に憎しみの篭った視線を向けてから、教室から出て行った。

(……これはこれで厄介なことになりそうね)

ケールとサイモンが離れて、少しは大人しくなったかと思いきや、マロリーはダリルとコンラッドを直ぐにでも引き入れる為に行動を開始した。
今までの余裕たっぷりな彼女とは違い、焦っているようにも見える。
望んでいた逆ハーは達成出来ないような気がするのだが、マロリーはこれからどうしていくつもりなのだろうか。
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