悪役令嬢、モブ目指します!〜最短ルートを突き進もうとした結果、溺愛が止まりません〜
程よく嫌われない程度に、記憶に残らないようにするはずなのに好印象を与えてどうするのだ。
自分のペースが思わぬ形で崩された事に焦った次の作戦を考える。
子供らしく、可愛く、無邪気に、悪気は無いけど、やんわりと気弱で泣き虫なダリルがドン引きするような事を言わなければならないのではないのだろうか。

「………………」
「トリニティ様?」
「ダリル様、わたくし……」
「……はい」
「わたくし、壮大な夢があるのです……!」
「な、なんでしょうか」
「身長が高くてイケメンで包容力があって、家族を大切にして、思いやりがあって、いつも明るくて笑顔が爽やかで、スポーツ万能で、頭が良くて、お金持ちで、わたくしを海のように広い心で優しく見守ってくれる一途な男らしい素敵な男性と結婚する予定なのです……!」
「!?」
「やっぱり理想は高く持たないとダメだと思うんです!」
「……え」
「折角、顔合わせして頂いたのに申し訳ございませんが、わたくしは今から理想の男性を探し求める予定なので!」
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