悪役令嬢、モブ目指します!〜最短ルートを突き進もうとした結果、溺愛が止まりません〜
「ーーー嘘よッ! アンタのせいで私の計画がめちゃくちゃよ! ケールとサイモンだって、Aクラスになった途端におかしくなったんだからっ!」
「本当にわたくしの所為かしら……? ケールとサイモンは貴女と離れて自分の正しい未来に向かって歩き出したようだけど。貴女はどうするの?マロリー・ニリーナ」
「うるさいっ、煩い! 何でアンタにそんな事言われなきゃいけないのよ!」
「因みにローラが好意を寄せているのは、ダリルの兄であるデュランよ。だからローラに何をしても無意味なの」
「違うわ! あの女は全てを手に入れようとしている……! 私を邪魔する気なのッ」

マロリーは手を握りしめて震えている。
重い溜息を吐いた後、この状況を見て思っていたことを口にする。

「貴女……まるでヒロインを虐める悪役令嬢ね」
「……悪役、令嬢!?」
「わたくしにはヒロインを虐める悪役令嬢に見えたけど」
「はぁ!? 悪役……? 私が悪役な訳ないじゃないっ!」

その言葉にマロリーの瞳が大きく見開かれる。
物事が上手く進まないことに苛立ち、ヒロインであるローラに怒りをぶつけて苛める悪役令嬢にしか見えなかった。
そのやり方は乙女ゲームのトリニティのようだ。理由はダリルとヒロインの仲への嫉妬ではなく、マロリーの場合は自分が愛される為なのだろう。
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